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胃がんの進行





胃を覆う粘膜の中で一つでも細胞ががん化する、それが胃がんの始まりになります。そしてこのがん細胞は増殖・分裂を繰り返しながら悪性腫瘍(胃がん)へと成長していきます。
その胃がんの進行は急激に増殖する肺がんなどとは違い、わりとゆっくりと進行するという特徴があります。
始めのがん細胞が発生して、数ミリの小さな胃がんへ成長するまでには3〜5年ほどかかるとされており、また長期にわたって進行しないがんもあるようです。


初期の胃がんは潰瘍のようにくぼんだ状態であったり、胃の表面で小さく盛り上がった状態で見つかります。そのままゆっくりと成長しながら胃の粘膜や胃の粘膜下層に数年ほど留まり、これが早期胃がんと呼ばれる段階です。
そこからがん細胞は胃の内部に盛り上がったり、胃の壁を破って胃の外に進出したり、また粘膜にそって横に広がったりしながら進行していきます。胃がんでは胃のどのくらいの深さまでがん細胞が進行しているかが問題であり、当然に深いほど治療が困難になっています。


早期胃がんからさらに成長して、胃の粘膜を突き破り筋肉まで達すると、そこから進行胃がんと呼ばれるものになります。
進行胃がんの頃にはがん細胞自体が悪性化しており、その増殖スピードは早くなっています。そして浸潤と呼ばれる周囲の細胞や組織を溶かして浸み込むように広がっていくのです。
また進行胃がんになった段階で、多くの患者さんではリンパ節への転移が始まっています。さらにリンパ節からしだいに遠い組織にも侵食していき、大腸や膵臓へと転移する可能性も少なくありません。
そして胃がんが最も転移しやすい場所が肝臓で、複数のがんが同時に肝臓で成長します。
このように胃がんの進行は始めはゆっくり、そして進行するたびにスピードを増していき体のさまざまな機能の低下を招いてしまうのです。